サービススタッフの内田です。

本日は、埼玉県所沢市のK様(ジムニー/JB23)、オイル漏れ修理のためご来店です。

当店の展示場内からピットに移動してきただけでも、露骨にオイルが垂れてきます。滲みのレベルではなく『漏れ』ですね。

オイルクーラーやオイルエレメントがオイル濡れしている場合、それらの直上にあるタービンからのオイル漏れの可能性もあります。

今回タービンからのオイル漏れは見当たりませんし、一度清掃した後の確認でもシリンダブロックとオイルクーラーの接点のところからオイルが垂れてきます。

『これはオイルクーラーだな…』。

ジムニー(JB23)のオイルクーラーからのオイル漏れは持病みたいなモンですね。

アクスルやアーム先端もオイルで濡れています。

ボルト側からの漏れはないようです。こちらのボルトのほうからオイル漏れ(滲み)が発生することもあります。

オイルクーラーを動かすためにボルトを外します。エアクリーナーボックスとクーラントリザーバタンクを外しておきます。

ボルトはだいぶ奥まった場所にあるので、ソケット(24mm)に長めのエクステンションバーを2本連結してアクセスします。

外したボルトです。ユニオンボルトですね。オイル循環のため中空になっており、さらに横穴もあります。

次にオイルクーラー本体を下方に引っ張り出します。知恵の輪のように多少こねくり回してこの位置に。

これはエンジンブロック側です。丸くオイルの跡があるところにオイルクーラーの本体が乗っかり、真ん中の穴にユニオンボルトが入り固定されます。可能な限りオイルをふき取りキレイにします。

オイルクーラーのガスケットを取り除き、こちらも清掃しました。

外したガスケット(エンジ色)と新品ガスケット(黒色)です。古い方は潰れて変形しています。

新しいガスケットを付け、オイルクーラーを元の位置に戻します。

ボルトのOリングです。左が古い方で右が新品です。こちらも古い方は変形が見られます。

新品Oリングをボルトにセットして、オイルクーラーに通して規定トルク(40N・m)で締め込みます。

周辺のオイル汚れを清掃して完了です。

そして同時に依頼されていた、ファンベルトとクーラーベルトも交換します。こちらは手短に…。

ベルト2本外しました。

ファンベルトはこのようなヒビ割れが所々にありました。クーラーベルトは山の摩耗があるくらいで、損傷等はありませんでした。

新品ベルトです。

装着~。

最後にエンジンをしばらくかけておいて、オイルクーラーからのオイル漏れがないか確認して作業完了になります。

 

この度は作業のご依頼頂きありがとうございました。

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